ひげめがね
今回はVB ScriptでExcelファイルに罫線を引く方法を説明したいと思います。
罫線を引く範囲、場所、種類をそれぞれ順に説明します。
- セルの指定は基本的にはRangeでおこないます
- VB Scriptでファイルを開く手順等は、以前の記事をご参照ください
- VB Scriptでは、VBAで使用するような定数は使用できないので、直接数値で指定しています。
- 今回は単純にExcelファイルを開いて編集して上書き保存するサンプルです。
'■■Excelファイルを開く ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
Set ExcelObj = CreateObject("Excel.Application")
Set ExcelFile = ExcelObj.Application.Workbooks.Open("C:\temp\sample.xlsx")
ExcelObj.Visible = True
'■■チェックしたい内容を記載する ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
'範囲 A1からF5のすべてのセルの上下左右に実線(細い線)を引く
ExcelFile.Worksheets(1).Range("A1:F5").borders.linestyle = 1
'範囲 B2からC3のすべてのセルの上下左右の罫線を消す
ExcelFile.Worksheets(1).Range("B2:C3").borders.linestyle = -4118
'セル A1 に斜め線を入れる
ExcelFile.Worksheets(1).Range("A1").borders(5).linestyle = 1
ExcelFile.Save
ExcelFile.Close
'■■終了処理 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
Set ExcelFile = Nothing
Set ExcelObj = Nothing
- bordersの後ろにカッコがない分は範囲内の各セルの上下左右にlinestyleで指定した線を引きます
- bordersの後ろのカッコには線を引く場所に対応した数値を入れます
- 線を引く場所を、線の種類については下の表をご参照ください
名前 | 値 | 説明 |
---|---|---|
xlDiagonalDown | 5 | 範囲内の各セルの左上から右下に移動する罫線 |
xlDiagonalUp | 6 | 範囲内の各セルの左下から右上に移動する罫線 |
xlEdgeBottom | 9 | 範囲の下側の罫線 |
xlEdgeLeft | 7 | 範囲の左側の罫線 |
xlEdgeRight | 10 | 範囲の右端の罫線 |
xlEdgeTop | 8 | 範囲内の上側の罫線 |
xlInsideHorizontal | 12 | 範囲内のすべてのセルの水平罫線(外枠は対象外) |
xlInsideVertical | 11 | 範囲内のすべてのセルの垂直罫線(外枠は対象外) |
名前 | 値 | 説明 |
---|---|---|
xlContinuous | 1 | 実線 |
xlDash | -4115 | 破線 |
xlDashDot | 4 | 1点鎖線 |
xlDashDotDot | 5 | 2点鎖線 |
xlDot | -4142 | 点線 |
xlDouble | -4119 | 2 本線 |
xlLineStyleNone | -4118 | 線なし |
xlSlantDashDot | 13 | 斜破線 |
ひげめがね
どんな感じになるかは、実際に色々と試してみていただくのが良いかと思います。
次回は書式の説明をしたいと思います